TDBC
WG07_2024_ACTIVITIES

2025.7 大阪・関西万博に参加 (e建機(R)チャレンジ2025@大阪・関西万博シャインハット、ウェルビーイング建設技術展、GISHW国際シンポジウム)

2025.7 大阪・関西万博に参加 (e建機(R)チャレンジ2025@大阪・関西万博シャインハット、ウェルビーイング建設技術展、GISHW国際シンポジウム)

TDBCの建設業界向けワーキンググループでは、2022年よりe建機(R)チャレンジ大会を開催してきました。e建機(R)チャレンジとは建設業界の人材不足解消と迅速な災害対応の為に建設機械の遠隔操作の社会実装を目指した実証の場としたイベントで、ワーキンググループメンバー企業により企画・運営をおこない、学生、女性そして、eスポーツプレイヤーなどの遠隔操作への親和性の高い若者に体験していただいています。

WG07では、2025年7月16日~19日にかけて、大阪・関西万博会場および、INTEX大阪にてGISHW主催イベントに参加しました。そのレポートをお届けします。

■2025年7月18日 大阪・関西万博にてGISHWが開催する安全・健康・ウェルビーイングのフェスティバルでe建機(R)チャレンジ2025の開催
■2025年7月16日~19日 INTEX大阪にて併設の未来モノづくり国際EXPOのウェルビーイング建設技術展にTDBCパビリオンで遠隔操作体験コーナー、ワーキンググループ企業の建設DXソリューション、災害復旧ソリューションを展示
■2025年7月17日 GISHW国際シンポジウムにて「安全、健康、ウェルビーイング」をリードするエキスパートや企業・団体のリーダーが、世界から集結し、人と機械(ロボット他)の協調安全、モノづくり安全、建設安全、国際標準化動向、働く人の安全衛生、働き方改革など多くのテーマでの講演が行われ、ここで、TDBCワーキンググループの伊藤忠商事(株)池田氏をチェアマンとして「遠隔技術で実現する安全、安心な作業現場、災害対応、ウェルビーイング」をグループテーマとしたセッションでの講演

参加の背景

今回の大阪・関西万博のイベントへの参加は、昨年2024年10月に開催したe建機(R)チャレンジ2024にお越しいただいた(一社)セーフティグローバル推進機構(IGSAP)理事の河田様よりGlobal Initiative for Safety, Health & Well-being at EXPO2025 and Beyond(GISHW)をご紹介いただき、GISHWの「すべての人のためにウェルビーイングを」の考えと、2025年大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」との親和性による万博への参加において、私たちのe建機(R)チャレンジがウェルビーイングへ向かう未来を体現する活動であるとご評価いただき、万博での披露の打診をいただきました。
非常にチャレンジングではありましたが、WG07のメンバーの皆様の賛同とご協力を得て参加することにしました。

ビジョン・ゼロの世界的普及  2014年ドイツの労働安全衛生会議で発表された「ビジョン・ゼロ」アプローチは、世界各国の企業や組織が採用し、労働災害ゼロを目指した活動を展開中。日本でもセーフティーグローバル推進機構(IGSAP)が設立され、国内外の行政機関や企業と協力して継続的に成果を上げている。

GISHWの活動  2022年に東京で開催されたビジョン・ゼロ・サミット・ジャパンで‘The Global Initiative for Safety, Health, and WellBeing@EXPO2025 and Beyond’(GISHW) が発足。大阪・関西万博では「安全・健康・ウエルビーイング」をテーマとしたイベントを実施予定。

“e建機チャレンジ2024”との親和性  遠隔技術や労働環境改善、働き方改革、人材発掘・育成を掲げた建設現場向けのイベント「e建機(R)チャレンジ2024」と共通する目標があり、GISHWからの参加打診を受け、今回の大阪・関西万博イベントへの参画が検討されるに至った。

GISHWについて
Global Initiative for Safety, Health & Well-being at EXPO2025 and Beyond(GISHW)

IGSAPについて
(一社)セーフティグローバル推進機構(IGSAP)

e建機(R)チャレンジ 2025 @大阪・関西万博シャインハット

大阪・関西万博のメインホールシャインハットにて、2025年7月18日(金)にe建機(R)チャレンジ2025を行いました。
大阪・関西万博会場から450km離れた千葉県千葉市緑区平川町のEPレンタル(株)平川ヤード(e建機(R)チャレンジスタジアム)の日立建機製油圧ショベルRBTと諸岡製キャリアダンプを遠隔操作しました。
今回は、3チームが参加し、例年通りタイムトライアルを行いました。
万博テーマの「いのち輝く未来社会のデザイン」から、未来を担うこれまでの最年少15歳から21歳までの若者に参加いただきました。近未来の遠隔社会がすぐ目の前にあることを印象付けられたのではないでしょうか。

出場チーム:
KONAMI eスポーツ学院 高校生
学生重機部連合 大学生
QT DIG∞ プロeスポーツプレイヤー

開催の模様は以下のYouTube動画をご覧ください。

EXPOホールー平川
関西万博EXPOホールネットワーク構成図 (詳細図)
リモートワールドの実現

ダイジェスト 約21分

フルサイズ動画(62分)は https://youtu.be/7TZIqLdh8kw から。

未来モノづくり国際EXPO ウェルビーイング建設技術展 TDBCブース

2025年7月16日(水)~19日(土)にINTEX大阪で開催された未来モノづくり国際EXPOのウェルビーイング建設技術展にTDBCとしてブースを設けました。
そちらでは、ARAV株式会社と植村建設株式会社で北海道赤平市にある植村建設のUNICON Fieldの油圧ショベルの遠隔操作体験コーナーを設け、来場者に遠隔操作を体験していただきました。
ウイングアーク1st株式会社のMotionBoardによりUNICON Filedに地上固定カメラを設置し、現地映像と操作者映像を画面に表示しました。また、赤平市の気温なども表示しています。
4日間で110人(内子ども9人、外国籍13人)が遠隔操縦を体験しました。
次回万博開催国であるサウジアラビアの視察団や台湾の視察団もお越しいただきました。土曜日にはお子様にも体験いただきました。

以下の各社の建設DXソリューション、災害復旧・支援ソリューションの展示を行いました。

植村建設株式会社:植村建設の挑戦と広がる可能性 遠隔操縦で変わる変わる建設の未来
ウイングアーク1st株式会社:MotionBoardによる建設現場の可視化ソリューション
日立建機株式会社:遠隔操作対応油圧ショベルRBTシリーズ 重機ファンコミュニティ
株式会社諸岡:諸岡が取り組む自動運転システムの開発・実証
株式会社サナース:4輪多関節型作業機械 スパイダー
東京大学災害対策トレーニングセンター(DMTC):災害対策トレーニングセンターの取り組み
アルファス株式会社:燃焼促進剤 Change fuel
ニシム電子工業株式会社(伊藤忠商事株式会社):自己処理型水洗トイレ TOWAILET


TDBCブース展示の様子
TDBCブース展示の様子
遠隔操作体験コーナーの様子
遠隔操作体験コーナーの様子

GISHW国際シンポジウム

2025年7月17日(木) 16:00-18:00 に開催されたGISHW国際シンポジウムにて
‘遠隔技術で実現する安全、安心な作業現場、災害対応、ウェルビーイング’ 
をテーマにしたセッションをWG07サブリーダーの伊藤忠商事株式会社の池田氏をチェアマンとしてTDBCより、ARAV株式会社の白久氏、伊藤忠商事株式会社の池田氏、TDBC事務局長の鈴木、がスピーカーとして講演を行いました。
このセッションでは以下の方々にスピーカーとしてご登壇いただきました。
・国土交通省 大臣果房 参事官(イノベーション)グループ 施工自動化企画官 菊田一行氏
「遠隔操作・自動化で支える安全とウェルビーイング ~災害現場・働き方を変える国の取組~」

・株式会社竹中工務店 東日本機材センター開発G長 柿崎 貴文氏
「クレーン遠隔操作技術の展開」

・西松建設株式会社 技術研究所 所長 山下 雅之氏
「遠隔化・自動化で実現する、ウェルビーイングに配慮した山岳トンネル工事」 ~安全で快適、効率的な施工を両立する未来の現場~

・ARAV株式会社 代表取締役CEO 白久 レイエス樹氏
「危険と隣り合わせの現場から人を救う:遠隔・無人化が支える新しい労働環境」

・(一社)運輸デジタルビジネス協議会 事務局長 鈴木 正秀氏
「遠隔操作によるウェルビーイングの実現、TDBCが取り組む「e建機(R)チャレンジ」」

・伊藤忠商事株式会社 建機・産機部 新規事業統括 池田 靖氏
「新たなリモートワールドの実現 ~遠隔技術による未来社会への新たな価値創造 安全・安心な現場の実現によるウエルビーイング~」

国際シンポジウム TDBC登壇者
国際シンポジウム TDBC登壇者

メディア取材

建設通信新聞Digital/建設通信新聞
7月18日に万博会場でe建機チャレンジ/TDBC
https://www.kensetsunews.com/archives/1100816
(有料)

関西万博e建機チャレンジ/学生、プロゲーマーら激戦/TDBC
https://www.kensetsunews.com/archives/1106707
(有料)

出所:建設通信新聞 2025年7月23日掲載
出所:建設通信新聞 2025年7月23日掲載

開催スポンサー企業・技術支援企業

今回のイベントへの参画には多くの企業様からのスポンサーとしてご支援と技術提供・サポートにより実現しています。各企業様のご支援に深く感謝をいたします。

開催スポンサー企業(順不同)
伊藤忠商事株式会社
植村建設株式会社
EPレンタル株式会社
ウイングアーク1st株式会社
丸磯建設株式会社
日立建機株式会社
日立建機日本株式会社
KONAMI eスポーツ学院
ARAV株式会社
アルファス株式会社
東京大学生産技術研究所付属災害対策トレーニングセンター
株式会社サナース
株式会社諸岡

技術支援企業(順不同)
ARAV株式会社
伊藤忠商事株式会社
伊藤忠TC建機株式会社
日立建機株式会社
日立建機日本株式会社
田中電気株式会社
植村建設株式会社
ソニー株式会社
EPレンタル株式会社
ウイングアーク1st株式会社
株式会社イーエスエス
株式会社プラスループ
一般社団法人千葉房総技能センター

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上記のスポンサー企業の皆様、技術支援をいただいた皆様にはTDBCとして感謝を申し上げると共に、遠隔操作の技術が世界のウェルビーイングの実現につながることを大きく期待するものであります。

競技に参加いただいた皆様には、前週の練習から試験、授業、大会等のお忙しい中お付き合いいただき感謝を申し上げます。若い皆様がこれからの建設業界の未来を担っていただくことを期待しています。

今回のイベントにおいては、GISHW側の運営の皆様にも多くのご協力をいただきました。感謝を申し上げます。

競技参加のみなさん 表彰式後にみんなでピース!
競技参加のみなさん 表彰式後にみんなでピース!